○高橋(か)委員

 ありがとうございました。次に、二つ目の中野駅周辺におけるエリアマネジメントについてお聞きをいたします。

 四季の森開設から5年がたちました。御存じのとおり当該地を含めた中野駅周辺というのは、セントラルパーク、新たなオフィスゾーンへ勤めている方々や大学生だけじゃなくて、多くの区民に親しまれる空間となっておりまして、東北復興大祭典、にぎわいフェスタなど、大規模なイベントも多く開かれております。また、今後は拡張用地の活用も期待されているところであります。中野駅の周辺の活性化、にぎわいイベントの核となっているということに間違いはないと思うんですけれども、まず確認の意味でお聞きしますけれども、エリアマネジメントということ、これは一般的にどう定義されているのか、お示しください。

○石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 エリアマネジメントの定義でございますが、地域における良好な環境や地域の価値を維持向上させるための住民、事業主、地権者等による主体的な取り組みというようなことでございます。

○高橋(か)委員

 このまちの価値の向上を図る取り組みについてお聞きしますけれども、この中野四季の都市では、これまでどのような取り組みがされてきたのでしょうか。

○石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 中野四季の都市のまち開き以降、まちの維持管理と情報共有を目的といたしました維持管理定例会といったものが開催されてまいりました。セントラルパークを管理する東京建物、明治、帝京平成、早稲田の各大学、公園管理者と区が参加しているものでございます。それぞれのスケジュールやイベントなどの情報の共有のほか、器物損壊などの発生状況等も報告されていることから、野方警察もオブザーバーとして参加しておるところでございます。

○高橋(か)委員

 中野四季の森公園では年間どのぐらいのイベントが開かれているのか。また、パークアベニューではどうなのか。簡単にお示しいただけますでしょうか。

○石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ただいま御紹介いただきました維持管理定例会で報告されたイベントの件数でございますが、昨年の9月から今年の8月の1年間、中野四季の森公園では22件、セントラルパークのパークアベニューでは23件でございます。

○高橋(か)委員

 週末ごとににぎやかなイベントが繰り広げられているというふうに認識しておりますけれども、夏にはチャンプルーフェスタもありましたし、これから秋に向けて目白押しですよね。にぎわいフェスタ、あるいは東北復興大祭典、ねぶた、またランニングフェスタということになっていきます。今後は区民のさらなる増加、あるいは来街者の増加、また2020年の東京五輪・パラリンピックに向けてインバウンド対応、戦略ということも必要になってくると思います。多くのイベントが開かれているということは、これは好ましいことなんですけども、逆に一方で課題も見えてきているというような気がいたします。例えば中野駅周辺のイベントについては、イベントごとにそれぞれ部署が異なっている。例えば四季の森公園利用でのイベントについては、公園の貸し出しということで道路公園管理分野、またにぎわいフェスタ、まちめぐり博覧会とか、こうしたものは都市観光の地域活性化分野、東北復興大祭典、これは防災・都市安全分野というふうに部署がイベントごとに異なっているわけなんですけども、この都市観光やにぎわい活性化に関する区の発信すべき施策に統一感がなくなってはいけない。また、主催者ごとの体育イベントの連続ということになってくると、全体を通してのにぎわいの核となるこの場所でのストーリー性というのか、その辺がない。区民や来街者にとってわかりにくくなってしまうということもあるんじゃないかと思っています。また、主催者側の手間、労力、あるいは警察とか保健所とか所管庁の調整なんかも非常に煩雑になってくるということでは、窓口を一本化するとか工夫が必要ではないかと思いますし、近隣対応もやはり無視できない問題だと思っています。こうした多くのイベントを一元管理して、区の施策を発信。区のブランドイメージや統一感をつくって、さらなる活性化についての新規イベント戦略をつくり上げていく。こういうものを考えていくときにエリアマネジメントが必要ではないかなと考えています。

 そこでお聞きをいたします。四季の都市の地権者間の維持管理にとどまるのではなくて、もっと魅力をPRするような取り組みであったり、利活用を促すような取り組み、また近隣への理解や協力を求めるような取り組み、そうした取り組みこそがこのまちの、地域の、そして自治体の価値を高めるエリアマネジメントではないかと思いますけど、この辺はどうお考えでしょうか。

○石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在行われております会合は維持管理定例会と名付けてございまして、維持管理を目的としておりまして、御指摘のようなマネジメントの取り組みというのが今後求められていくものと認識しております。これからも変化をしていく中野四季の都市の課題についても協議し、エリアマネジメントの取り組みにつながるよう各参加者にも働きかけてまいりたいと考えております。

○高橋(か)委員

 区の指導といいますか、リーダーシップに期待したいと思っております。

 次に、今後開園する四季の森の拡張部の活用、こちらも期待されるところでありますけども、ここではどのような整備を行って、どのような使われ方を想定しているのか、スケジュールも含めてお聞きします。

○千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3において、四季の森公園は防災、交流、にぎわいなど多様な公園機能を拡充するとともに、駐車施設等により駅周辺全体へのアクセス機能を強化するなど、中野四季の森公園の面積、機能の拡大を図るとしております。したがいまして、このまちづくり方針により拡張部分は、マンホールトイレの整備による防災機能の強化、区民が集い、快適に憩える緑を配したベンチや草地広場の整備、地域のにぎわいを創出する各種イベントや催しを可能とする電気設備や給排水設備を備えた多目的広場の整備などを行う予定でございます。この中で特に多目的広場は約1.5ヘクタールから約2.1ヘクタールに拡張される四季の森公園において、公園を活用した各種イベント等によるにぎわいの中心エリアになると考えております。最後にスケジュールですが、多目的広場の一部設備を除き、主要工事は本年度内に竣工する予定ですので、平成29年度早々の開園を目指しております。

○高橋(か)委員

 注目の場所であります。本会議でも大内議員から、平和の森でバーベキューというような御提案もありましたけれども、ここでやったら近隣に怒られるという、その辺は注意は必要だと思いますけども、とにかく区民として家族であったり、子育て世代であったり、あるいは高齢者の方であったり、いろんな切り口の中でここが親しめて利用できる、そうした展開になるように色々工夫をしていただくのと同時に、自由に使えるような、そういう余地をぜひ残しておいていただきたいと思います。こうした面的なにぎわい、あるいはイベントの施設ができ上がっていくことでちょっとお聞きしたいんですけども、先ほど申し上げた中野で注目を浴びている、例えばちょっと場所は違いますけど、ヌーノジャズだとか、あるいはにぎわいフェスタだとか、東北復興大祭典のねぶただとか、そうした地域の人や民間の人たちが一生懸命やっている中で、当然段取りとして共通に使える資機材というのが出てくるはずなんですね。それを毎回毎回新規調達していると、やっぱりイベントの収支もきつくなっていくことを考えると、いずれかのときに中野のどこかでそうした区の活性化に資する、ある程度の公共性が大切になるようなイベント、認定団体みたいなものに位置付けたものについては、共通資機材を置くような場所を確保して、それをうまく展開していくような、そういう工夫も必要だと思うんですけど、どうでしょうか。

○千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 大規模公園に求められる多様な機能を発揮するためには、整備、開園後の管理運営が重要となります。特に発展を続ける中野駅周辺に位置する四季の森公園は、まちづくりと連携した公園マネジメントが求められます。したがいまして、今後、四季の森公園全体が本格的に稼働する地下駐輪場の開設までに管理運営に関する具体的な検討を行う必要がありますので、その中で定常的に利用される資機材やその取り扱いについて検討してまいりたいと考えております。

○高橋(か)委員

 ありがとうございます。あと、この四季の森の公園と拡張部の間を行き来しようとすると、横断歩道が非常に遠くて遠回りになっていて、逆に管理棟の前を無断で渡ってしまうということが結構見受けられるんですけども、こうした部分について横断施設を整備したほうがいいというふうに考えるんですけども、その辺はいかがでしょうか。

○千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 歩行者横断施設についてですが、現段階では横断歩道等を設置する予定はございませんが、四季の森公園の全体活用時においては高い設置効果が期待されます。したがいまして、中野駅周辺まちづくりにおけるまち全体の動線計画との整合を図りながら、交通管理者と協議し、検討いたします。

○高橋(か)委員

 この項の最後に、この四季の都市じゃなくて、中野駅周辺全体についてお聞きします。駅の南側、二丁目、あるいは三丁目の区画整理も含めて、さらに多くの来街者が訪れるということになれば、当然五丁目のエリアについても何らかのリーディングというか、区の施策を発信していかなきゃいけないと思うんですけども、お聞きします。区は今後開発が進んでいく中で、各地区のエリアマネジメントを促すということ、これは当然として、各地区の間の連携を進めていって、まちの全体のエリアマネジメントというんですかね、タウンマネジメントについても考えていかなきゃいけないと思いますが、これはいかがでしょうか。

○石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 近年の開発の事例を見ますと、その開発のエリア内でのマネジメントが行われるのが通例となっております。中野駅周辺各地区の再開発においても同様の取り組みがなされるものと見込んでおります。中野駅周辺におきましては、まち全体の価値の向上を図っていく観点から、そのエリア内のみならず周辺との連携や各地区間の連携を促していく必要があると認識しておりまして、そうしたまち全体のエリアマネジメントについて検討してまいりたいと考えております。

○高橋(か)委員

 エリアマネジメントを誰がやるかというところで、本来民間がやるものだということもあると思うんですけども、ここのエリアについては中野が特別に絡んでいるというか、主導しているわけなので、その辺前向きに御検討していただきたいと思います。ありがとうございました。

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