次に、安全対策、感染症対策についてお聞きします。

 鳥インフルであったり、狂犬病であったり、数多くの感染症対策について、区として本体部署、関係部署間の連携、これはどのようになっているのか教えてください。

○水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 感染症の初動の体制としましては、保健所として保健予防、生活環境の2分野で連携して対応しております。例えば患者発生に対して、一緒に患者の調査に行き、関係者の検査は保健予防、その他環境の調査は生活環境が行うなど、分担して行っております。

○高橋(か)委員

 平時での対応についてですけれども、区役所とか区の機関であったり、あるいは小・中学校であったり、あるいは公立・私立の幼稚園・保育園であったり、そういうところへの対応はどのようにされているんでしょうか。

○水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 情報提供については、中野区の感染症の発生動向の週報を毎週関係部署に提供するなど、平時から情報共有を図っております。教育については、保健所長が学校保健委員会に出席し、専門的な立場からかかわり、公立・私立の保育園とは感染症の研修を行うなど、日ごろから関係各部署と連携を図っております。

○高橋(か)委員

 初動時の対応についてですけども、患者さんが出たという場合の対応はどういう体制でいくのか。そのときの装備というか、備蓄というか、そういうものはどのように考えていますか。

○水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 感染症の種類によって対応の違いがありますが、基本的に初動時には、保健所の職員が調査に行き、感染拡大を防止する対応をとります。備蓄については、職員の感染を防ぐための防護衣、マスク、消毒薬等を保健所に備蓄しております。

○高橋(か)委員

 パンデミックというか、流行時の対応についてはどうされるのか、また、備蓄とか装備についてはどうなんでしょうか。

○水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 流行時には、新型インフルエンザ等重要な疾患につきましては、健康危機管理対策本部を設置し、全庁での対応になります。また、広域での対応が必要になるため、国や東京都とも連携を図ってまいります。備蓄については、専門外来等を開設するための用品などを保健所に備蓄しております。また、東京都から提供される予定の備蓄もあり、それらの流通も図っていきたいと考えております。

○高橋(か)委員

 ちょっとお聞きしたいんですけど、装備とか、まずは先生方の、御自分たちの身を守るための装備をして、初動で行かれて、あるいは流行した場合は、そこに対応するということだと思うんですけど、備蓄、装備とか、あるいは装備する場所とか、その辺は十分、あるいは人が、今、お話だと、救急車、消防車が来たときには、先生方と職員が必ず行くわけでしょう。そうすると、人とか、その辺の装備についてというのは足りているんですかね。

○水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 エボラ出血熱等1類のものに関しては、必ず保健所職員が移送に同行することとなっております。それらの装備品につきましては十分整えてはおりますが、有効期限等ありますので、その都度更新していく必要がございます。

○高橋(か)委員

 区民のまた安全に直結していく話なので、その辺の安全装備については、ちょっと私もまた勉強して、再度質問させていただきたいと思います。ありがとうございました。

 保健所としては、さまざまな専門職と連携をとっていることだと思うんですけども、公衆衛生の専門家というんですか、獣医師との連携についてちょっとお聞きしたいんですけども。近年の鳥インフルエンザだったり、狂犬病であったり、そうしたことについて、公衆衛生の見識のある区内の獣医師会の方々とは、区は日ごろから防災協定であったりとか、あるいは学校飼育であったり、動物であったり、そうしたことで連携をとっていると思うんですけども、こうした連携を平時からさらに強めたりしていくことで、区民の感染症対策への実効性があるというふうに考えますが、その辺はいかがでしょうか。

○浅川環境部副参事(生活環境担当)

 獣医師会は、動物に関する生活衛生の向上、それから、動物愛護精神の啓発・普及等、高い公益の実現に向け活動している団体でございまして、区とは、災害時に負傷した動物の応急手当てに関する災害協定のほか、総合防災訓練におけるペットの同行避難訓練、それから、毎年春に行う狂犬病予防定期集合注射、また、この9月には獣医によるペット相談会を実施いたします。また、昨年度から開始いたしました、飼い主のいない猫の管理事業助成制度における助成町会へのアドバイス等、区と多方面で連携しているところでございます。動物由来の感染症の予防を含む動物に関する保健衛生の向上を図るためには、その専門的知識や区内におけるネットワークのみならず、公益性の高い獣医師会との連携が必要であると認識しているところでございます。

○高橋(か)委員

 ぜひ今後も連携を深めて、平時、また、災害時の協定での同行避難等の話も出てきますので、区民の生活と近い動物というものとかかわってくることなので、ぜひその辺の連携を強めていただくように要望しておきます。ありがとうございました。

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