決算については以上にとどめさせていただきまして、次に、2番目の建てかえ促進策についてお聞きをいたします。

 建てかえ促進策、平成26年の第2定例会一般質問において、東京都の都市計画マスタープラン及び3方針の見直しということを申し上げました。その問いに対しまして、都市計画制度を活用した老朽マンションの建てかえ、木密10年プロジェクトとそれに連携した建築物の共同化推進、大和町中央通り特定整備路線の整備に合わせた沿道の用途地域等の機動的な見直し等による建てかえ促進、このような建てかえ促進に係る項目を挙げていただいたんですけれども、
これらのうち、中野区内で具体的に実現したものはあるのでしょうか、伺います。

○豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 実際実現したものといたしましては、不燃化特区内における老朽建築物の建てかえ支援の要綱を整備したことでございます。共同化ではございませんでしたが、具体的に建てかえが行われた事例もございました。それから、現在進行中ではございますけれども、特定整備路線の整備に合わせた沿道の用途地域等の機動的な見直しにつきましても、現在、東京都などと調整中でございます。

○高橋(か)委員

 まちの防災性向上に資する建てかえ促進について、有効かつ現実的な方法、ルールづくり、こうしたことを東京都と協議を重ねていきたいということでしたけれども、こうした東京都との協議はどのように進展しているのでしょうか。

○豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 具体的な場所におけます具体的な建てかえの方法などにつきまして、東京都と協議を行っておりますが、まだ具体化には至っていないという状況でございます。

○高橋(か)委員

 現在、中野区内で2カ所取り組まれている不燃化特区の区域であったり、不燃化促進事業では、建てかえの一層促進によって、まちの安全、快適性を高めるというのは当然だとしましても、区内ではそれ以外の地域でも木密地域が大変たくさん広がっていますし、これらにおいても老朽化した木造住宅の建てかえを促進する必要があると考えています。だから、建てかえ促進を位置付けているんですけれども、特定の区域以外での建てかえ促進策について、区としてお考えがあればお聞きしたいんですが。

○豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 区内の多くの部分を占めます木造住宅密集地域におけます建てかえの方向性ですとか、建てかえの促進策につきましては、今後取りまとめいたしたいと考えております。

○高橋(か)委員

 伺ってみると、大きな東京都からのプロジェクトであったり、面開発であったり、そうした面的な整備の中で建てかえ促進が進んでいくというところがあって、実際の私どもの生活の中での老朽化したものであったり、防災上危険なところ──危険という言い方はあれですが、都市基盤上脆弱であるようなところが建てかえ促進につながっていくというところが、まだ区民目線では見えてこないと思うんですけども。必要性がうたわれている中で、現実問題、今申し上げたように、なかなか見込めないという中で、やはり容積を例えば乗せてフルに活用しても、具体的には市場原理でなかなか容積を使い切れないであったりとか、そうした現実の問題もあると思うんですね。そうした中で、今後、3番、4番にうたっているんですけども、新しい社会情勢を踏まえての新たな考え方であったり、都市づくりのもっとマスタープラン的なところからの建てかえ方針というか、中野のモデルをつくっていかなければいけないんじゃないかというようなストーリー展開をしていきたいと思っております。その先の3と4については、また後日か、ちょっときょうの時間の様子を見て、改めてお聞きしたいと思います。ありがとうございました。

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