次に、障害福祉という切り口からお伺いをしたいと思うんですが、バリアフリー、またユニバーサルデザインという形で具体的に展開された障害福祉施策についてはどのようなものがあるか、お教えください。
○上村健康福祉部副参事(福祉推進担当)
障害福祉という視点からということでございますけれども、健康福祉部として進めてきたソフト的な取り組みとしまして、三つほどございます。一つは、平成21年4月から中野区福祉有償運送事業助成要綱の改正ということで、この要綱を改正し、障害のある人や高齢者に対する移送サービスを実施するNPO法人への助成を充実させたということが一つ。二つ目に、平成21年10月、福祉のまちづくりのための環境整備要綱の改正を行いました。東京都福祉のまちづくり条例及び同条例施行規則の改正に伴い、建築物のユニバーサルデザインを規定する区の福祉のまちづくり環境整備要綱を改正し、整備基準等を強化したものでございます。三つ目に、平成22年3月に区ホームページにバリアフリーマップを掲載いたしました。区ホームページのリニューアルに合わせ、区内施設のバリアフリー状況を調査し、区ホームページにバリアフリーマップを公開してございます。
○高橋(か)委員
ありがとうございます。そうしますと、先ほどのバリアフリー整備構想の理念に基づいて、福祉施策としてそういう3点を展開されたということだと思うんですけども、平成24年に新たに展開されることはあるんでしょうか。それから、ことにユニバーサルデザインという切り口で特にあるんでしょうか。
○上村健康福祉部副参事(福祉推進担当)
まず、この中野区交通バリアフリー整備構想の背景は、高齢者や障害者が積極的に社会活動に参加できるよう、社会の実現を求めておるということでございまして、それに沿って進めてきたものでございます。さらに24年度以降もこういう施策については進めてまいりたいと思います。また、この交通バリアフリー整備構想の位置付けとしまして、中野区保健福祉総合推進計画とも整合を図ることとしておりますので、この中野区保健福祉総合計画に基づき、24年度以降もバリアフリー化、ユニバーサルデザインにつきましても推進してまいりたいと考えております。
○高橋(か)委員
その計画の中の地域福祉というところの中に、ユニバーサルデザインの現状、課題、また実現すべき理想像と来たり、目標値、主な取り組み等が挙げられておるんですけれども、そうしますと、バリアフリー構想であったり、こうしたものをさらに見直して具体的に予算の中に上げていくというところまでは至っていないというところでよろしいんでしょうか。
○上村健康福祉部副参事(福祉推進担当)
現在策定しております保健福祉総合推進計画2012(案)のユニバーサルデザインの項におきましては、次のような4点を24年度以降推進することとしてございます。一つは中野駅周辺におけるユニバーサルデザインに基づく施設整備、二つ目に駅周辺道路などのバリアフリー化、三つ目に区有施設のバリアフリー化の推進、四つ目に安全で歩きやすい歩道空間の確保などについて推進していく予定でございます。
○高橋(か)委員
ありがとうございます。
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