4番目としまして、災害対応能力の充実についてお聞きします。
昨年10月に公表されました「新しい区役所整備基本構想(素案)」によりますと、新区役所は安心安全の拠点として、災害対応能力の向上を目指しております。新庁舎完成により、防災を含めた災害対応能力は格段に向上することは疑う余地はないと考えます。しかし、同素案によると、新区役所の竣工時期は平成33年度ごろ、この機能が具体化するのは平成34年度からということになります。それまでの6年間は、現体制で臨むしかないわけであります。現状の区庁舎における中野区の災害対応機能のうち、配備態勢について、設置される災害対策本部とその組織図を見ますと、本部長室には本部長である区長、副本部長である副区長・教育長・常勤監査役、そのほか本部員の名が挙げられておりますけれども、同時に本部長室に直結した形で経営室長をヘッドとした災対司令部、政策室長をヘッドとした災対総務部といったように、各部署長をヘッドとして災害対策部が設けられ、中野区行政の各現場に直結する態勢が描かれています。
一方、本庁舎2階の中野区防災センターの配置図を見ますと、本部長室には会議用テーブル、ホワイトボード、プロジェクターなど会議を行う機能はありますが、災害対策本部としてメンバーが十分活動できる、また公共機関を含め、区の関係機関と連携をとるための災対関係部署が機能する陣容にはなっていません。
そこでお聞きします。今の区役所防災センターに防災・災対関係部署用のスペースはありません。防災関係機関と連携して災害対応をするためには、今の本庁舎に防災・災対関係部署間、あるいは外部防災関係機関と連絡調整を行うスペースを確保し、意思疎通を図る必要があると考えますが、いかがでしょうか。地域防災計画には、災害対策組織における訓練等のことも記述されております。現在の本庁舎においてどのようなレイアウトと具体的陣容で災害対策本部を開設するのか、区の防災マニュアル(震災編)に明記し、災害対応がより迅速に効果的に機能するために、実際に訓練して習熟を図ると同時に課題を洗い出し、改善につなげるべきと考えますが、いかがでしょうか。
次に、平和の森公園再整備構想(案)における災害対応能力の充実についてお聞きします。
構想(案)の整備の基本的な考え方を見ますと、新体育館などスポーツ機能の充実のほかに、地域防災拠点となる場所として防災機能の向上がうたわれております。平和の森公園再整備構想(案)において、防災機能の向上として帰宅困難者の一時滞在施設、警察・消防・各支援団体、ボランティアの活動拠点、支援物資保管スペース、備蓄倉庫などが挙げられておりますけれども、平和の森公園でこれらの防災機能を向上させる理由は何かお示しください。
また、BCPでは本庁舎の代替施設として、もみじ山文化センターと社会福祉会館が指定されておりますけれども、非常用発電機に8時間分の燃料しか貯蔵できないなど、災害対策本部の代替施設として十分とは言えないと考えます。災害対策本部の代替施設として何が必要かを明らかにし、新体育館を代替施設の一つとして整備することを考えてはいかがでしょうか。
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