4番目に、中野駅周辺地区整備に係る動線の確保と活性化策について、質問いたします。

中野駅周辺地区の整備につきましては、いよいよ現北口駅前広場と東西連絡路の整備が始まったことで第1期工事は着実に進んでいくことと思います。平成24年春には警察大学校跡地のまちづくりが進むことで、北口の町を行き交う人が大幅にふえることは確実視されております。先ほど触れましたが、町の活性化には安全・安心の確保が不可欠であります。平成14年ごろに地域から要望の出された中野駅北口交番の設置はその後実現されておりません。北口駅前広場の利用者増が見込まれる今こそ、中野駅南口交番の確保とあわせた中野駅北口交番の増設を強く要望すべきと考えます。中野駅北口への交番増設について、区と関係機関との協議の状況はその後どのようになっているのか、まず教えていただきたいと思います。

中野駅周辺は駅を中心に、皆様御存じのとおり、JR線と中野通りにより隔てられております。四つのブロック、すなわち中野四丁目、五丁目、三丁目、そして二丁目を渡る将来の歩行者動線とそれに関連する開発について、お伺いします。

計画が予定どおり進むとしますと、平成24年、第1期工事完成により2階レベルで北側の警察大学跡地開発方向への東西ルートが完成し、平成27年、第2期の完成により3階レベルで西側の南北橋上ルートが完成すると、このようになりますが、南北通路の受け入れ側となる中野三丁目側駅直近の整備計画の概要が見えておりません。民間開発とはいえ南北動線のかぎとなる橋上ルートが完成をするのに、その受け入れ先となる南側の開発が具体化していないという状況は、駅を中心とした周辺一体型のわかりやすい回遊動線を目指す整備基本計画の方針に反するものと考えます。西側・南北ルートの南側受け入れ口はこの駅直近の整備計画の中で解消しなければならず、中野区が整備計画を積極的、かつ主導的に進めなければならないと考えますが、当該区域に何らかのアクションを起こしているのでしょうか。また、具体的にどのように取り組むのか、スケジュールも含めて教えていただきたい。

また、中野四丁目囲町の東側では開発に向けての準備組合が結成されたと聞いています。中野区は地権者でもあり、主導的関与が求められると考えます。囲町の開発計画と西側・南北通路につながる歩行者動線や新北口駅前広場に接続する補助221号整備の計画をどのように考えているのか、あわせてお伺いします。

また、平成30年以降完成予定の第3期整備について、特に南口側の歩行者動線については、駅前広場と人の動線のかなめとなる二丁目再開発の計画の中でレベル差を解消することが何よりも重要と考えます。その解消並びに手だてを事前にその開発計画の企画段階で折り込むことこそが、先ほど述べましたユニバーサルデザインそのものであり、理念であります。中野区のグランドデザインVer.2や整備基本計画にうたわれている「駅とまちが融合し、まちとまちが繋がる」という基本理念と一致するよう、中野区の積極的主導と推進を求めますが、いかがお考えでしょうか。

また、第3期整備の完成整備内容を見ますと、南側二丁目開発につながる東西歩行者動線及び東側・橋上南北通路の整備が具体化しておりません。計画では、この時期、二丁目再開発は完成をしているはずであります。東側の橋上南北通路が具体化した場合、北側の中野五丁目駅の直近のまちづくりとの関係はどのように考えているのでしょうか。さらに、南側の東西歩行者ルートの確保のことを考えますと、中野三丁目との接続のためのまちづくりも必要と考えますが、どのように考えているのでしょうか。

6ページ目:駅周辺開発に関連しまして中野区が進めるタウンマネジメントについて